1989年11月にオープンし、昨年35周年を機にリニューアルした東寺尾デポー

 昨年35周年を迎えた「生活クラブ生協東寺尾デポー」。10年ぶりのリニューアルから約半年、生まれ変わった店内を取材した。

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 生活クラブは、自分たちの生活をみんなでより良くしていくことを目的とし、加盟する組合員が出資・利用・運営することで成り立っている「生活協同組合(生協)」の一つ。

 各種生協では宅配のほか各地に店舗を構えており、生活クラブでは「デポー」と呼ぶ店舗を神奈川県内に22カ所、横浜市内では8カ所運営。鶴見区は東寺尾が唯一となっている。

2023年から本格的に改装着手

 生活クラブ神奈川では10年おきに実施するというリニューアル。

 東寺尾では3回目となる今回は、「大規模ではない」としながらも、「2023年に本格的に取り組んでから試行錯誤した」と携わった運営委員らは口をそろえる。

 内外装は、「入りづらい」という声もあったこれまでの雰囲気から一変。木目調の柔らかな色合いで統一し、外から入りやすい明るさを演出した。

床や壁に木目調をあしらった新しい店内

随所に工夫 〝優しい〟リニューアル

 最も変わったのはレイアウトで、生産者を招いてのイベント販売スペースだった店内中央部分にも陳列棚を配置。3畳ほどしかなかった作業スペースを拡充してバックヤードの環境も改善するなど、利用者にも働く側にも〝優しい〟リニューアルを追求した。

 「何度も図面を描いては意見を出し合った」と苦労を振り返るのは、東寺尾デポー運営委員長の岡本由実さん。これまで活用していなかった店内の柱や壁面にも商品を並べるなど、限られたスペースを最大限活用する工夫を凝らした。

こだわりの2千点がズラリ

 バックヤードを拡充したものの、商品点数は以前までと変わらず約2千点を取り扱う。

 顔の見える生産者や国産原料にこだわり、牛乳や肉など、市場にあまり流通しない独自商品も多く並ぶ。「宅配にないものもある」とし、値段高騰や品不足などで報道をにぎわす米も、提携した生産者から直接仕入れているため、安定した供給があるという。

生活スタイルに合わせて活用

 組合員は一時期1,000人を切ったものの、現在は1,200人を突破。

 岡本さんは、「リニューアル後は、来店のしやすさなどからか増加傾向にある」と話す。

 運営委員らは「私たちもデポーだけでなく、別のスーパーも使っている」と明かし、「気に入った商品を見つけ、こだわりを理解しながらうまく活用してもらえれば」と利用を呼びかけた。

 運営方法なども話し合いのうえで決め、一人ひとりが運営資金を出し合う「経営者」という考え方が特徴の生活クラブデポー。詳細問い合わせは、東寺尾デポー045-582-5727。加入時に各種説明などあり。

■参考=生活クラブ神奈川公式ホームページ(こちら

【生活クラブ生協 東寺尾デポー】

■住所:横浜市鶴見区東寺尾1-30-22(Google地図

■開所時間:10時30分~19時 ■定休日:水曜日

■電話:045-582-5727 ■FAX:045-582-5827

■駐車場:5台あり(店舗前等)

■SNS:InstagramFacebook


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