沖縄県外で唯一 〝鶴見伝統〟の角力大会 区内外32人が熱戦 宜野座の政井さんが優勝

入船公園に設置された特設土俵
沖縄県以外では唯一実施されているという伝統競技「沖縄角力」(おきなわすもう)の大会が、7月6日、入船公園で行われ、力自慢の32人が迫力の熱戦で会場をわかせた。
沖縄角力は、琉球王朝時代から行われている沖縄の伝統競技。鶴見では(一財)おきつる協会が主催し、横浜・鶴見沖縄県人会共催のもと行われ、今年で79回目を数えた。

道着を着て、帯に手をまわした状態からスタートする
大会当日は、入船公園の広場に砂を入れ特設の土俵を設置。沖縄県内で競技が盛んという久米島などからの招待選手7人を含め、鶴見区内外から出場者が集った。
試合は、柔道のような道着を着用し、帯に手をかけて組んだ状態から開始するというルール。背中をつけるまでが勝負とあり、選手たちは豪快な投げ技を連発。
訪れた観客からは、沖縄弁で「がんばれ」を意味する「ちばりよー」といった声が上がるなど、毎試合大きな歓声がわきおこっていた。
鶴見らしく沖縄出身者のほか、南米などにルーツのある区民らも出場した大会。宜野座村から来た政井英明さんが優勝を果たした。

豪快な投げ技の応酬に歓声があがった

3分で2本先取で勝利となる試合のなか、選手たちは全力を出し切っていた

優勝を果たした政井さん(右から3人目)と入賞した参加者たち(写真提供)