毎年4年生が演技

 青少年の健全育成などを目的に活動する一般財団法人おきつる協会(金城京一理事長)=鶴見区仲通=が、9月9日、市場小学校(重田英明校長)にパーランクーと呼ばれる太鼓を40個寄贈した。

 市場小学校では、4年生が運動会で沖縄の芸能「エイサー」を披露するのが伝統となっており、寄贈されたパーランクーは10月18日の運動会で早速使用されるという。

体育館のステージで行われた寄贈式

昨年、アンダギー作りで連携

 おきつる協会は、横浜鶴見沖縄県人会が中心となり、沖縄の伝統継承や青少年育成などを目的に活動。パーランクーの寄贈は、運動会などでエイサーを踊る区内小中学校で行っており、これまで汐入小学校や獅子ヶ谷小学校、寛政中学校など5校に贈ってきた。

 市場小への寄贈は、昨年、鶴見沖縄県人会の副会長でもある下里優太さんが営む「おきなわ物産センター」と連携し、同校児童がオリジナルのサーターアンダギーを販売したことがきっかけ。

 同校でもエイサーを披露するという話を聞き、寄贈が実現した。

パーランクーを手にする代表児童

不足分補い、一人一つ手に

 体育館で行われた寄贈式には、4年生7クラスが参加。おきつる協会からは、下里さんと鶴見沖縄県人会の副幹事長・石川元信さんが出席し、代表児童らにパーランクーを手渡した。

 児童数の多い市場小では40~50個程度パーランクーが不足しており、運動会のたびに別の小学校から借りていたとし、「これでひとり一個、市場小のパーランクーを手に踊ることができる」と重田校長。

 代表であいさつした児童は「みんなで協力して最高のエイサーを踊りたい。これをきっかけに沖縄についても調べられたら」と話した。

 寄贈を終えた下里さんは「破れるくらい練習して、楽しんでほしい。運動会当日、演技を楽しみにしている」とエールを送った。

あいさつした下里さん(左)と石川さん(右)

寄贈されたパーランクー

今回の寄贈により、4年生236人、一人ひとりにパーランクーが行き渡るという


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