令和7年度の中学生の「税についての作文」及び税の標語の表彰式が11月27日、キリンビール横浜工場レセプションホールで開かれ、各賞に輝いた区内小中学生20人に表彰状が授与された。

 当日は、納税表彰式も同時開催され、個人10人と3団体に鶴見税務署長から表彰状や感謝状が贈られた(関連記事=こちら)。

12校1,276編から16人受賞

 中学生の税についての作文は、次世代を担う中学生に税への関心を高めてもらうことなどを目的に、全国納税貯蓄組合連合会と国税庁が共催するもの。今年で59回目を数える。

 鶴見区内では12校1,276編の作品が集まり、全国規模となる全国納税貯蓄組合連合会会長賞をはじめ、16人が各賞を受賞した。

中学生の税についての作文で受賞した生徒たち

標語は10校719点から4人選出

 全国間税会総連合会が主催する「税の標語」は、小中学生を対象に租税教育の一環などとして行われているもの。鶴見区では今年度、10校から計719点の応募があり、優秀な4点が入賞を果たした。

税の標語で受賞した児童・生徒

税務署長賞・白石さんが朗読

 表彰式では入賞者が鶴見税務署の高橋朝弘署長らから表彰状を手渡されたほか、鶴見税務署長賞を受賞した寺尾中学校の白石智哉さんが代表者として作品を朗読。

 作品の中で白石さんは、公共インフラに使われるほか、福祉や教育の機会を平等に享受できる仕組みになっていると税金の重要性について語ったうえで、「知識を増やし、誤解や不正をなくすため、学校教育に税を学ぶ機会を導入すべき」と指摘。「私たち若い世代も税金の使い道に興味を持ち、自分なりの意見を持つことが必要」とし、「私も意見を言えるようになりたい」と話した。

税の大切さについて書いた作品を朗読する白石さん

 中学生の税についての作文および税の標語の鶴見区内受賞者は以下のとおり(順不同・敬称略、カギカッコ内は作品名)。

中学生の「税についての作文」

▽全国納税貯蓄組合連合会会長賞=田淵 心優(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校)「夢を見る目に、見えない支え」

▽東京国税局管内納税貯蓄組合連合会会長賞

=若月 怜菜(横浜市立市場中学校)「デンマークとの違いから考える幸せの形」

=藤井 彩音(横浜市立生麦中学校)「NO税,NOThey」

▽東京地方税理士会会長賞=楜澤 つむぎ(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校)「税金、安ければいいんですか?」

▽鶴見税務署長賞=白石 智哉(横浜市立寺尾中学校)「未来を支える柱:税金について」

▽神奈川県神奈川県税事務所長賞=髙村 恵奈(横浜市立生麦中学校)「知る、それは守ること」

▽横浜市鶴見区長賞=山坂 瑛太(横浜市立市場中学校)「社会を支える税の未来」

▽神奈川県鶴見警察署長賞=片山 陽花里(横浜市立鶴見中学校)「みんなで出し合い、みんなで支え合う」

▽横浜市鶴見消防署長賞=善財 理仁(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校)「見えない『助け合い』のカタチ」

▽東京地方税理士会鶴見支部支部長賞=榎本 龍(横浜市立市場中学校)「無駄遣いをせずに。」

▽鶴見区納税貯蓄組合連合会会長賞=和田 璃空(横浜市立寺尾中学校)「税金が支える私たちの安全と健康」

▽鶴見青色申告会=對馬 旬成(横浜市立矢向中学校)「税金とSDGs」

▽公益社団法人鶴見法人会会長賞=秋本 桜子(聖ヨゼフ学園中学校)「大好きな伊東温泉と、未来への入湯税」

▽鶴見間税会会長賞=山本 佳澄(横浜市立寺尾中学校)「税について」

▽横浜小売酒販組合鶴見支部支部長賞=須藤 恵司(横浜市立生麦中学校)「税が繋ぐ希望と未来」

▽鶴見優法会会長賞=田中 芭奈(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校)「税の重要性」

税の標語

▽全国間税会総連合会入選=中澤 穂乃香(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校)
「あなたの納税 私の納税 未来をつくる一つのピース」

▽東京国税局間税会連合会入選=山河 楓(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校)
「税金は 社会と人の 結び付き」

▽鶴見間税会会長賞=山中 真優(横浜市立鶴見小学校)
「納税で 笑顔あふれる 国づくり」

▽鶴見税務署長賞=福埜 瑛士(横浜市立岸谷小学校)
「税の知識 みんなでまなんで きちんと納税」


最新記事