鶴見区庁舎に「日本庭園」 GREEN×EXPO2027出展内定企業・幸徳園(上の宮)が特別展示 寄せ灯篭で〝わびさび〟を表現

作品を見学する来庁者
3月27日㈮まで展示
鶴見区役所1階の区民ホールに日本庭園が登場し、〝癒しの空間〟を演出している。
これは、来年2027年に横浜市旭区と瀬谷区にまたがる旧上瀬谷通信施設で開催されるGREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)のPR企画として設置されたもの。
ちょうど開催1年前として、3月2日から27日までの期間、同ホールに飾られる。

この作品の名前は「六窓侘光」(Rokusoubikou)。手がけたのは、同博覧会に区内から唯一出展が内定している造園業・㈲幸徳園(=上の宮=加山徳樹代表取締役)だ。
加山さんによると、日本庭園は茶道や神社仏閣と深い結びつきを持ちながら発展したもので、安土桃山時代には、茶人たちが石灯籠を茶庭(露地)の灯りとして取り入れ、「わびさび」の世界観を象徴する存在となったという。

六窓侘光と名付けられた作品
灯篭中心に、松や杉、自然石を配置
幅3m×奥行4mとなる作品では、寺院などで倒壊した灯篭の部材を集めた寄せ灯篭で、「六窓庵」という名の灯篭を中心にすえ、茶室に入る前の門で、日常と非日常の結界を意味する「中門」、その門をくぐる人を迎える「門かぶりの松」などを配置。
入口部分には枯山水を思わせる自然石を使った意匠をほどこし、奥には日本の伝統的な数寄屋造りで使われる台杉も置いた。

火袋にお地蔵様が彫られている六窓庵という灯篭
ししおどしで「風流」演出
害獣除けを起源とする庭の装飾品「ししおどし」は、実際に水を流して音が鳴るように設置。日本庭園らしい静寂さを際立たせる風流な演出にもこだわった。
加山さんは「門を結界として、現在から過去へ想像をいざなう庭を構成し、歴史への敬意と再生の精神を重ね、伝統の美を新たな視点で表現した」と説明。門の向こうの灯篭を目印に、奥に広がる茶室を想像させる作品に仕上げた。

静寂さを際立たせるために設置されるという「ししおどし」。実際に水が流れており、一定の感覚で竹の軽やかな音色を楽しめる

自然石を使った枯山水の意匠。中央の石畳の上にあるのは、無言で行われる茶事の際、静かに立ち入り禁止を伝えるための「関守石」
環境啓発展示も
「TSURUMI GO GREEN」と題した区独自の「GREEN×EXPO2027」PR企画では、特別庭園展示にあわせ、各種啓発展示も実施中。鶴見図書館による植物の本の紹介なども行われている。
観覧は無料。鶴見区庁舎の開庁時間のみ見学可能。
























