豊岡地区住民らが協力

 今春4月からの開設を目指す、豊岡地区のこども食堂「豊岡もくもぐ食堂」のプレ企画が2月9日、豊岡第2・3会館で開かれ、近隣の親子ら25人がカレーライスや交流を楽しんだ。

 豊岡もくもぐ食堂は、豊岡地区の住民有志らから成る豊岡こども食堂実行委員会が主催。豊岡地区連合会、豊岡商店街協同組合、鶴見区社会福祉協議会、鶴見中央地域ケアプラザが協力する。

2階を食堂スペースとして座席を設置

コロナ前から検討 各地区視察し準備

 「実はコロナ前からやりたいと思っていたんです」と話すのは、代表を務める豊岡地区連合会婦人部長の金谷みどりさん。

 鶴見区内各所でこども食堂が開かれる中、豊岡でも始めたいと模索していたという。

 開設にあたっては、生麦や鶴見中央、駒岡、寺尾第二など各地区のこども食堂の様子を視察。豊岡で出来ることを考え、メニューは作りやすく、好き嫌いの少ないカレーライスとし、提供は限定25食と決定。プレオープンにまでこぎつけた。

 金谷さんが心配していた運営スタッフは、7町会から成る豊岡地区連合会の食生活等改善推進員(ヘルスメイト)や保健活動推進員ら、各委員などから数名ずつが協力。

 子どもたちが帰宅する際の送り役も含め、20人近くが集まり、豊岡地区連合会で揃いのエプロンも作った。

「まだ帰りたくない」と楽しむ声 親の息抜きにも

 プレオープンとなった9日は、事前予約で集まった親子ら約25人が利用。カレーのほか、マカロニサラダ、福神漬けとフルーツゼリーなどを振る舞い、寄付されたどら焼きをデザートとして提供した。

 子どもたちはカレーライスを頬張ったあと、実行委員会が用意したボードゲームやおもちゃ遊びに熱中。スタッフや保護者も交わり、楽しげな子どもから「まだ帰りたくない」という声も上がっていた。

 豊岡小に通う男子児童と訪れていた母親は「大人数で食べる経験はなかなか家ではできない。親も息が抜けるので有り難い。また参加したい」と近隣での開設を喜んだ。

食べ終わったあと、おもちゃで遊ぶ利用者

4月から毎月第2木曜日に実施予定

 今後は、プレ実施を踏まえ課題や反省点などを話し合った上、4月からは毎月第2木曜日に実施する予定だという。

 豊岡地区連合会の木佐美信行会長は「子育て世代にも住みよいまちとして、豊岡の活性化にもつながれば。月に1回になるが居場所になるといい」とコメント。

 金谷さんは「色々なハードルがあったが、たくさんの人たちの協力でここまで来られた」と周囲に謝意を示しつつ、「家庭と学校以外に安心して話せる地域の場所になれば」と意気込みを語った。

 豊岡もくもぐ食堂の概要は以下のとおり。

豊岡もくもぐ食堂

子どもだけでも参加できる「こども食堂」。豊岡こども食堂実行委員会が主催。

■開催日時:4月から毎月第2木曜日17時30分〜19時まで

■会場:豊岡第2・3会館(横浜市鶴見区豊岡町28−18

■参加費:子ども100円 中学生以上200円

■事前申し込み・問い合わせ:鶴見中央地域ケアプラザ045−508−7800

※情報は2月10日起稿時点のものです。今後変更となる可能性もありますのでご了承ください

 


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