近隣4保育園の園児をおもてなし

 生麦小学校5年2組の児童34人が2月20日と27日、同校体育館に近隣4つの保育園から園児を招き、一年を通して学んできた「ボッチャ」の魅力を伝える交流会を開いた。

 ボッチャは、重度障がい者などのために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目にも採用されている。

 ジャックボールと呼ばれる白い目標球に、赤、青のボールをいかに近づけるかを競う。

子どもたちにルールなどを説明する児童たち

意見衝突も、地域からルール教わり楽しみ尽くす

 5年2組の取組は、校内にあったボッチャに触れたところからスタートした。

 総合的な学習の中で何か出来ないかと模索し、まずは自分たちで楽しもうと、クラス内でチームを作って対戦。

 試合を重ねる中、インターネットで調べた説明書をもとに遊んでいたが、ルールの不明瞭さから意見が衝突する場面もあったことから、ボッチャなどニュースポーツの普及に取り組む地域の団体「鶴見区さわやかスポーツ普及委員会」に相談。

 正しいルールを学びながら、クラス全員でボッチャにのめり込んでいったという。

 同クラスの虎見柊さんは「白いボールに近づけるだけという簡単なものだが、体はもちろん、頭も使って遊べるところが面白い」と魅力を話す。

ボールの行方に一喜一憂しながら楽しむ園児と児童

校内での事前企画をいかし工夫

 児童たちは、園児たちとの交流会を前に、校内で他クラスに魅力を伝える企画を実施。参加者アンケートで、「待ち時間が長い」といった意見があったことから、レイアウトや流れを改善して本番に臨んだ。

 交流会には、来年度から新1年生になる花園保育園ベビーホーム、生麦保育園、センター保育園、ここわ保育園の園児が参加。当日、体育館入り口で手製のメダルを配ってお出迎えした。

 交流中は園児数人に対しアテンド役の児童がつき、投げ方などをレクチャー。試合形式の体験では、子どもたちにルールを教えながら一緒に楽しみ、試合がないグループにはボッチャクイズを用意するなど工夫を凝らした。

赤、青チームにわかれ、白いジャックボールめがけて投げるボッチャ

「ボッチャの魅力、楽しさ伝えられた」

 地域のイベントでボッチャを体験したことがあるという桜井凛咲さんは「さわやかスポーツの皆さんに教えてもらった基本的な投げ方など、教えてもらったことを伝えようと思った」と意識した点を挙げ、「楽しんでもらえるように工夫できた」と笑顔を見せた。

 20日、園児を連れて参加した花園保育園ベビーホームの保育士は「子どもたちも初めてだったが、丁寧に教えてくれたおかげで楽しんでできた。保育園でもやってみようと思う」と喜びの声を披露。

 「はしゃぎすぎず、一緒に楽しもうと話し合った」と心構えを明かした5年2組の庭野蕾我さんは、「元気にやってくれた。楽しさを伝えられたと思う」と充実した表情で話した。

帰りは校門でお見送りした


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