舞台挨拶を終えたキャストらが観客と記念撮影

 横浜鶴見に文化として根付く「沖縄」を描く映画『「なんでかね〜鶴見」〜ガーエーにはまだ早い』の上映会が5月30日、鶴見区民文化センターサルビアホールで開かれた。

 当日は、初となる地元凱旋上映を記念し、キャストらによる舞台挨拶も企画。昼と夜の2部制で約500人が来場し、作品を楽しんだ。

登壇したキャストらによるトークショー

『だからよ〜鶴見』に続く第2弾

 沖縄国際映画祭のプログラムの一つ、地域発信型映画として作られた『なんでかね〜鶴見』。

 沖縄県以外では鶴見区だけという「沖縄角力」にスポットをあてながら鶴見の沖縄を描いた2019年の作品「だからよ〜鶴見」に続く第2弾となっている。

 今回は、先祖供養のための伝統行事として行われる「エイサー」をテーマとした物語。

 撮影は区内各所などを中心に行われ、沖縄から鶴見に上京した主人公が、鶴見でコミュニティを作る沖縄や南米出身者らとかかわりながら、エイサーを通じ夢や生き方を見つけ成長していく姿を描いた。

クライマックスのエイサーに「感動」

地元鶴見への感謝を語るプロデューサーの野村さん(中央、右=渡辺監督、左=司会を務めた岩上さん)

さまざまな文化が入り交じるチャンプルー文化が鶴見の魅力と話す渡辺監督

 当日の舞台挨拶には、プロデューサーの㈱riverstone・野村拓哉さん、監督・脚本を務めた渡辺熱さんのほか、キャストから主演の比嘉秀海さん、前作から続きお笑いコンビ・ガレッジセールの川田広樹さん、宮川たま子さん、岩上円香さんが登壇。

 昼、夜とも挨拶に立ち、撮影の裏話なども交えたトークショーもあった。

 渡辺監督は、クライマックスとなるエイサーのシーンに触れ、「撮影しながら感動した」とコメント。「鶴見の皆さんが本当に協力的だった。リアルな鶴見のまちの空気感が伝われば」と話した。

映画初主演を務めた比嘉秀海さん

軽妙な掛け合いで会場をわかせた川田さん(左)と宮川たま子さん(右)

 主演の比嘉さんは、撮影初日がクライマックスシーンだったことを明かしながら、「夜になるにつれて寒さもまして大変だったが、初日にあの撮影ができたことでキャストの距離が縮まった」とし、一致団結しながら撮影に臨んだ様子を語った。

 前作主演から続き、今作ではエイサーの先導役として観客を盛り上げる「サナジャー」役に扮して脇を固めた川田さんは「僕が真面目に演じれば演じるほど笑いが起こっていた」と役柄同様に会場をわかせ、「現場はすごく楽しかった」と笑顔を見せた。

 『なんでかね〜鶴見』は、6月17日〜23日まで、横浜シネマリンで上映が決定。初日17日の上映開始(20時)前には渡辺監督、比嘉さんによる舞台挨拶を予定している。チケット等、詳細は横浜シネマリンホームページ(こちら)へ。


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