生麦に伝わる伝統の〝奇祭〟 大蛇を担ぐ「蛇も蚊も祭り」 本宮、原地区で6月1日㈰に
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- 午前中に実施される本宮地区の出発地点となる道念稲荷
- 原地区のスタート地点となる生麦神明社。担ぎ出しは午後からとなっている
茅で編んだ巨大な蛇を担ぐ民俗行事「蛇も蚊も祭り(じゃもかもまつり)」が、6月1日㈰、生麦の本宮と原の2地区で開かれる。
蛇も蚊も祭りは、江戸時代から生麦に伝わる伝統行事。当時漁村だった生麦に発生した流行り病をおさめるため、蛇を作り悪疫退散を願ったことが始まりとされる。
400年以上前から口伝で地域に残る奇祭の一つで、現在は横浜市指定無形民俗文化財にも指定されている。
- 道念稲荷を出発する本宮の大蛇(写真は昨年)
- 神明社から東西にわかれる原地区(写真は昨年)
茅の大蛇が家々を巡る
茅で編まれる蛇は、本宮で3体、原で2体作られ、龍のようにヒゲや角がつけられる。
いずれも15m~20mほどの大蛇となり、担ぐ際に「蛇も蚊も出たけ、日よりの雨け~」と節に合わせたかけ声をあげるのが特徴。
時間は、本宮地区が朝8時から道念稲荷神社=鶴見区生麦4-27-18=で神事をとり行い、事前に編んだ3体が同地区の家々を回る。最後は生麦小学校で3体の絡み合いを見ることができる。
午後からのスタートとなる原地区は、当日早朝から生麦神明社=鶴見区生麦3-13-37=で住民らが手編みする様子を見学可能。
13時から神明社を出発し、原西と原東の住宅街を巡ったあと、神明社で絡み合い終了となる予定だ。
- 生麦小学校で絡み合う本宮のクライマックス(写真は昨年)
- 各家々を巡り、蛇を投げかける原地区(写真は昨年)