会場に貼り出された生麦事件の知識を書いたメモ

地元の歴史テーマに

 生麦の踏切を挟んだ2商店街の通りを歩行者天国にするイベント「生麦de事件DA!!」が、11月23日、生麦駅前通り商友会と岸谷商栄会で開催され、あいにくの雨の中、多くの人が詰めかけ3年ぶりの祭りを楽しんだ。

 両商店街のある京急生麦駅は、事件の発生現場や「生麦事件碑」の最寄り駅。

 商店主らを中心に作る地域の有志団体・生麦盛り上げ隊が、「ただ悲惨な出来事としてだけでなく、日本が近代国家になるための重要な出来事だったと知ってほしい」と、生麦事件をテーマにしたイベントを発案。2019年にスタートした。

 20年以降のコロナ下は形式を変更して実施していたため、歩行者天国として2商店街を会場にするのは3年ぶりとなった。

岸谷小学校も参加 学習成果を披露

 会場には、生麦事件にちなんだ薩摩焼酎の飲み比べやさつまいもを使ったメニュー、イギリスに関連した料理といった飲食のほか、物販も合わせて約30のブースがずらり。

 各ブースや会場の所々に、生麦事件にまつわる豆知識メモを貼り出し、地元の歴史について学べるように工夫した。

 雨天のため、急きょステージ発表を横浜信用金庫生麦支店前のアーケード下に移動。イベントに参加した岸谷小学校の児童が、授業の成果として、みかぐらやソーランを披露したほか、生麦deマルシェのつながりから生まれたバンド「生麦Railroad crossing」も出演し、会場をわかせた。

横浜信用金庫生麦支店前などで行われた岸谷小学校の発表。雨天のため映像発表もあった

床屋さんがプロレスデビュー

 また、目玉とされた新企画「商店街deプロレス」では、キングペリカン前の敷地に特設リングを設置。横浜鶴見テコンドークラブの演武などもあった。

 このプロレスは、生麦駅前通り商友会の理容店「ハッピーバーバーマツノ」の代表で元レスリング部という松野良明さんが、知人を招き実現したもの。

 試合では松野さん自身も「生麦仮面」に扮して登場。「夢だった」というプロレスラーデビューを果たし、本気の試合で地元に勇姿を見せていた。


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