“傘の花”が咲き乱れた魚河岸通り

伝統の「御菜八ヶ浦」 生麦第一地区が継続

 JR鶴見線「国道駅」そばの生麦魚河岸通りで11月23日、恒例の人気イベント「生麦旧東海道まつり」があった。

 このイベントは、江戸時代、幕府に魚介類を献上する「御菜八ヶ浦」の一角を担った生麦魚河岸の活気を取り戻そうと、生麦魚介商組合が主催していた企画が前身。

 2014年から生麦第一地区連合会が地域の文化伝承なども目的としながら引き継ぎ実施している。

 今年も昨年に続き、飲食店支援のために企画された「鶴見まんぷく広場」と連携。生麦魚介商組合の店舗ほか、近隣商店などから約30店舗が出店した。

 

 当日はあいにくの天候の中、プロの目利きで仕入れた新鮮魚介類や青果などを目当てに、多くの区民らが来場。生麦名物となった「あなごの一本揚げ」や海鮮丼、煮穴子といった魚河岸グルメを堪能していた。

 生麦第一地区連合会の石川建治会長は、旧東海道まつりを長年取りまとめてきた同会の内田壽男さんが今夏亡くなったことを悼み、「今日は彼の涙雨。続けていくことで文化になる。天気が悪かったが楽しんでもらえれば」と話した。


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