豪快な投げ技の応酬が観客をわかせた

 戦前から鶴見区内で続く「おきつる角力大会」が7月2日、入船公園で開かれ、区内や沖縄県から参加した腕自慢の32人が熱い戦いで観客を魅了した。

 琉球王朝時代から伝わる島人の伝統競技・「沖縄角力」で競う同大会。一般財団法人おきつる協会と横浜鶴見沖縄県人会が主催し、今年で77回目を迎えた。

 沖縄県内でも珍しく、県外では唯一の沖縄角力の大会だという。

入船公園の一角に設営された特設土俵

本戦前にあった子ども角力。力いっぱいぶつかり合い楽しんだ

右四つからの真剣勝負がルール

 当日は、入船公園の芝生の広場に特設の土俵を設置。沖縄角力が盛んな久米島からの招待選手を含め、定員いっぱいとなる32人が出場した。

 本戦前には、小学生による体験角力もあり、エントリーした10人のちびっこ選手たちが奮闘する姿も見られた。

 沖縄角力は、柔道着のような上着を着用し、「右四つ」という互いに帯をつかんだ状態から取組を始めるのがルール。

 相手の背中(両肩)を土俵につけると勝ちとなり、5分間3本勝負のうち2本先取を競う。

 帯をつかんだ状態からスタートするため、豪快な投げ技などが見られるのも特徴だ。

小野瀬さん、強豪・久米島勢はねのけ2連覇

 出場選手たちは、一進一退の攻防を繰り広げながら、一瞬のすきを見て投げ技をはなつなど、白熱した試合を展開。

 手に汗にぎる熱戦に、観客からは声援や拍手がわき起こっていた。

 大会を制したのは、横浜市出身で神奈川県警所属の小野瀬拓見さん。柔道有段者の小野瀬さんは、強豪・久米島勢をはねのけ、見事、2連覇を果たした。

「これぞ沖縄角力」の数々

 一カ月ほど前に知人からの誘いを受け出場を決めたという小野瀬さんは「皆さん強くて、勝負はすべて紙一重だった。2連覇できて素直に嬉しい」と白い歯を見せた。

 横浜鶴見沖縄県人会の会長で、おきつる協会の金城京一理事長は「これぞ沖縄角力という素晴らしい取組ばかりだった。皆さん満足されたと思う」と充実した様子だった。

決勝戦の2人のみ「沖鶴」の文字が書かれた特別な道着を着用し戦いに臨んだ

あいさつした金城理事長

激闘を制し、2連覇を喜ぶ小野瀬さん


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