完成した子育て地図「つるみままっぷ2023」

子育て世代が製作 地域とのつながり願い

 子育て中の鶴見区民らから得た“生きた”情報が満載の地図「つるみままっぷ」。

 最新版となる「つるみままっぷ2023」がこのほど完成し、地図の配架とWEB版の配信が始まった。

 子育て情報地図「つるみままっぷ」は、子育て中の母親らが中心となり、「外に出て地域とつながってもらいたい」という願いのもと、2009年から発行を継続。

 現在は法人化し、NPO法人つるみままっぷが手がける。

 2015年度からは鶴見区の新生児訪問事業でも配布されるなど、鶴見区の子育ての情報源として活用されている地図だ。

使い方をわかりやすく描いた漫画も作成している

鶴見区内20カ所で情報収集

 最新版では、これまで通りの坂道や階段といった子育て目線の情報のほか、カフェや日帰り温泉など新規店舗を多数掲載。

 鶴見区内に4カ所あり、おむつを一つから購入できる「ウェルカムベビープロジェクト支援自販機」を初めて地図上にマーキングし、紹介文を追加するなど、子育て支援拡大のための工夫も凝らしている。

 情報収集にあたっては、鶴見区の協力のもと、子育て支援者会場12カ所を訪問。鶴見区地域子育て支援拠点わっくんひろばなど、計20カ所で地域に散らばる最新情報を集めたという。

130を超える幼稚園・保育園、一時保育施設、120件ほどの飲食店のほか、ベビーカーでの通行を意識した坂道などもマークでわかるWEB版(写真はキャプチャー画面)

WEB版はGoogleマップと連動

 WEB版は、同法人が運営するサイト「こそだてつるみる」で閲覧が可能。

 Googleマップと連動させており、地図上の吹き出しをタップすることで、写真や住所などの情報がポップアップで表示される仕組みとなっている。

 スマートフォンがあれば地図を広げずに外出先で見られるほか、地図には載せきれない詳細情報も記載。

 代表の今井さんは「Googleマップのナビ機能も使えるので、思い切って知らないところに出かけるときや迷ったときも助かるはず」と説明する。

 地図は6,000部発行。わっくんひろばやKitschといった子育て関連施設のほか、地域ケアプラザや地区センターなど、鶴見区内計32カ所に配架されている=下記配架一覧。

 「鶴見のおすすめの場所が詰まった地図。お気に入りの場所や人と知り合ってほしい」と今井さん。「夫婦だけ、ママだけが奮闘する子育てではなく、どこにでもホッとする場所があり、気兼ねなく助けを求められる環境で楽しく子育てをしてほしい。ままっぷはいつも応援している」と話す。

 今後は、外国人向けの「やさしい日本語版」の発行や、幼稚園ガイドの製作なども予定。一緒に活動してくれるメンバーや寄付金を募っている。

■NPO法人つるみままっぷホームページ⇒こちら

■つるみままっぷ2023WEB版(こそだてつるみる内)⇒こちら

【つるみままっぷ2023配架先一覧】※順不同

▽鶴見区役所▽鶴見区地域子育て支援拠点(2カ所)=わっくんひろば、わっくんひろばサテライト▽親と子のつどいの広場(4カ所)=Kitsch、coron、はなはなひろば、こまーま▽地域ケアプラザ(9カ所)=駒岡、寺尾、馬場、東寺尾、生麦、矢向、市場、鶴見中央、潮田▽地区センター(6カ所)駒岡、寺尾、生麦、矢向、末吉、潮田▽コミュニティハウス(7カ所)=上寺尾小、新鶴見小、市場小、鶴見市場、鶴見中央、潮田公園、寛政中▽鶴見図書館▽鶴見国際交流ラウンジ▽白幡公園こどもログハウス・ピッコロ


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