自転車用ヘルメットをかぶり来店すると、プレゼントがもらえるという交通キャンペーンが、クリエイトエス・ディー鶴見中央店=横浜市鶴見区鶴見中央2−16−22=で5月17日から始まった。

 この交通キャンペーンは、鶴見区内で割合が高くなっている自転車事故を防ごうと、鶴見警察署とクリエイトエス・ディー鶴見中央店が連携して実施するもの。

 自転車乗車時のヘルメット着用は、子どもの同乗者も含め、2023年4月から努力義務が課されている。

 キャンペーンでは、ヘルメットと専用チラシを持参して来店すると、ゼリー飲料を一つ進呈。同店のみの企画で先着100人に達し次第終了となる。利用は一人一回まで。期間は5月26日まで行われ、キャンペーンチラシは店内にも設置されている。

来店者に啓発グッズなどを配り、ヘルメット着用を呼びかける参加者

区内交通関係団体などが参加

 初日となる17日には、同店前で啓発キャンペーンも行われ、鶴見警察署のほか、横浜市交通安全協会、鶴見交通安全協会、鶴見安全運転管理者会、神奈川県自動車ディーラー交通安全対策協議会など交通関係の8団体から15人が参加。

 来店者にキャンペーンチラシを配りながらヘルメットの着用を呼びかけた。

 ヘルメットをかぶり来店した男性は「シートベルトと同じで、スーパーなど近い距離でもかぶるのが当たり前になっている」とし、店員からゼリー飲料を受け取ると、「知らずに来たが嬉しい」と笑顔を見せた。

ヘルメットをかぶり来店した男性

自転車事故は横浜市内最多

 鶴見区では昨年一年間で215件の自転車が関係する人身交通事故が発生。全体の35%を占め、横浜市内で最多となっている。

 鶴見署によると、今年1月1日〜4月末現在、区内の自転車事故は54件で、そのうちヘルメットを着用していたのは6人のみだったという。

 また、神奈川県内における過去5年間の自転車乗車中の死亡者数は65人で、頭部への損傷が原因となったのはそのうち7割に上るとした。

 鶴見警察署交通課の市原祐一課長は「ヘルメットをかぶっていたから助かったケースもある。こうした官民一体の啓発で一人でも多くの人にヘルメットを着用してもらえれば」と話した。

スタッフからゼリー飲料をもらうヘルメット姿の女の子

店舗にも置かれているキャンペーンチラシ


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