日本を変えた「生麦事件」 語り継がれた〝今〟を学ぶ 発生日8月21日に生麦地区センターで講座 資料展示施設もプレオープン
生麦事件参考館リユースプロジェクトが企画
薩英戦争から明治維新へのきっかけとなった「生麦事件」の発生日にあたる8月21日㈭、生麦地区センター=鶴見区生麦4-6-37=で講座・座談会「語り継がれてきた生麦事件」が開かれる。
主催は同地区センターと、生麦事件参考館リユースプロジェクト。当日は、事件の資料が展示されている生麦事件参考館の見学ができるほか、14時から生麦事件碑前で追悼祭も行われる。
再開へ向け支援
生麦事件は、1862年(文久2年)8月21日に生麦村(現在の鶴見区生麦)で発生。薩摩藩・島津久光一行の行列に乱入した英国人4人が殺傷された事件で、その後の薩英戦争から明治維新へとつながるきっかけとなった転換点とされている。
主催する生麦事件参考館リユースプロジェクトは、創設者・浅海武夫さんが亡くなったことを受けて休館していた施設を再開させようと、地域団体や住民ら有志が立ち上げた活動。現在、再開館に向け、毎月第2・4週の土日にプレオープンなどするなか、さらなる啓発として再開支援企画の開催にいたった。

再開に向け整備が進む生麦事件参考館
定員先着100人、3氏が語る生麦事件とは
講座・座談会は、10時30分~12時まで。
講師は、鶴見みどころガイドの会代表の倉田一志氏、鶴見歴史の会の齋藤美枝氏、そして国際的視点から事件を考察するKTa☆brasil(ケイタブラジル)氏。
「生麦事件を語り継ぐ」をテーマに、3氏が生麦から見た世界と世界から見た生麦などを再考する。
参加費は無料で、定員は当日先着100人(上履き持参)。
生麦事件碑で追悼祭も
生麦事件参考館は10時~14時までプレオープン。事件にかかわる貴重な資料をガイドや解説付きで見学できる。
また、14時からはキリンビール横浜工場すぐに立地する生麦事件碑で、事件で亡くなった英国人・リチャードソンの追悼祭も行われる。
詳細は生麦事件参考館リユースプロジェクトホームページ(こちら)。

プレオープン中の生麦事件参考館の内部

毎年8月21日に行われている生麦事件碑での追悼祭(昨年の様子)