芝生の自由広場のブースに多くの人が並んだ

 鶴見区民祭りの一つ、つるみ臨海フェスティバルが10月15日、入船公園で開かれ、5万人を超える来場者でにぎわった。

 つるみ臨海フェスティバルは、鶴見区の臨海部に親しんでもらうことなどを目的に、周辺の6自治連合会(潮田中央、潮田東部、潮見橋、潮田西部、小野町、生麦第一)による実行委員会形式で実施されているもの。

 この2年間はコロナで中止となっており、今回が3年ぶり32回目の開催となった。

50以上のブース ステージも華やかに

 当日は入船公園を会場に、50以上のブースが出店。自治連合会や地域団体・企業、近隣の店舗などによる飲食、PRブースが、芝生の自由広場の周囲を囲むように軒を連ね、沖縄そばやブラジル料理など、多文化色のより濃い臨海部の特色ある出店もあった。

 今年は、コロナ対策もありアルコール類の販売は中止しながら、飲食スペースも設置。フリースペースではシートを敷き過ごす家族連れの姿なども見られた。

 自由広場の中央に作られたステージスペースには17組が出演。全国トップレベルを誇る潮田中学校のマーチングバンド「YOKOHAMA Pacific Winds」や、寛政中学校音楽部、鶴見中学校吹奏楽部といった近隣学校の生徒らによるステージのほか、地域のダンスチームらがチアやフラ、バトンなどを披露。

 鶴見エイサー潮風、毎回恒例となっている鶴見工業高等学校応援団OB「鶴團會」も華を添えた。

前回2019年を上回る最多規模に

 3年ぶりの大規模イベントということもあり、多くの区民らが来場。主催するつるみ臨海フェスティバル実行委員会は5万人を大きく超えたと発表した。

 前回2019年にも参加したというブース出展者は、昼時点で販売額や訪問者数が19年を1.5倍ほど上回っているとし、「イベントを待ち望んでいる人が多いのではないか」と推測した。

 実行委員長を務めた生麦第一地区連合会の石川建治会長は「これだけの賑わいを作れたことがすべて。大成功」とし、「1年に1度、同じ体験を続けることで文化ができている。これを次世代につなげていきたい」と語った。

開会式を終えた実行委員会メンバーら(右から3人目=石川建治実行委員長、同2人目=渋谷治雄鶴見区長)。山中竹春横浜市長(右から4人目)も駆けつけた

地域団体らの体験ブースも盛況に

 会場では鶴見警察署や鶴見区青少年指導員協議会、鶴見区スポーツ協会などの団体も、各種体験ブースを出展。神奈川土建一般労働組合はふれあい移動動物園を設置し、つるみ子育て・個育ちフォーラムによるジュニアフリーマーケットも盛況だった。

 (公社)神奈川県宅地建物取引業協会横浜鶴見支部は、区民祭り恒例のお楽しみ抽選会を実施し、特賞を含む12本の景品を提供。閉会式後の抽選会まで多くの人が残り、抽選を見守った。

 ショベルカーなど重機を展示し、子ども向けの乗車体験を行った(一社)横浜建設業協会鶴見区会の隅田賢一区会長は「こうしたイベントは、普段ふれあうことの少ない建設業を体験してもらう良い機会。子どもたちがキラキラした目をしていて嬉しい。開催してもらえてよかった」と話した。

 以下は各ブースやステージの様子(一部紹介)。


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