全国出場を賭け、南関東大会に挑む「豊岡オールスターズ」のメンバー

 鶴見区内のタグラグビークラブ・豊岡土曜タグのチーム「豊岡オールスターズ」が1月15日、山梨県で行われる「SMBCカップ第19回全国小学生タグラグビー大会南関東ブロック大会」に神奈川県代表として出場する。

 南関東大会で2位以内になると全国大会出場権が得られるとあり、「優勝して全国出場を」とメンバーは意気込んでいる。

8つの小学校からメンバー

 タグラグビーは、タックルの代わりに腰につけたひも(タグ)をとるラグビー。身体接触をさけた競技として、小学校の体育などにも取り入れられている。

 豊岡土曜タグは2006年に創立。豊岡小学校を拠点に年長から小学校6年生までが在籍し、現在は豊岡小、東台小、鶴見小、旭小、生麦小、新鶴見小、平安小、潮田小という8つの小学校から47人が通う。

 豊岡オールスターズは、同クラブのトップチーム。19年、20年と2年連続で全国大会に出場し、20年には天候不良で大会が中断されたものの、ベスト4に残り同時優勝を果たしている。

日野に敗退 リベンジ誓う

 昨年12月に行われた県大会では、予選リーグ、ブロックトーナメントと勝ち上がり、4チーム総当たりの決勝リーグに進出。

 2戦2勝で南関東大会出場となる2位以内を決めたが、優勝をかけた最終戦で県内随一の強豪・横浜日野タグラグビークラブに2対4で敗退。

 「全員泣いていた」とメンバーは振り返り、「日野に勝って全国へ」と声を揃える。

精鋭8人 新しい伝統作る

 豊岡オールスターズのメンバーは、キャプテン・大塚莉衣紗さん(鶴見小6年)、副キャプテン・和田羽雛さん(鶴見小6年)、横山太雅さん(生麦小5年)、津本和花さん(豊岡小5年)、阿部聡希さん(東台小5年)、山本雄大さん(豊岡小5年)山瀬陽輝さん(旭小5年)、大塚励さん(鶴見小4年)の8人。

 大島海斗監督によると、今年のトップチームは結成以来初めて前年度のトップチーム経験者がおらず、「新しい伝統を作っていくチーム」と位置づける。

 メンバーは複数の学校から参加しているため、簡単に集まれないデメリットはあるが、一回の効率や密度を重視。朝練や平日練習は廃止し、土曜の練習、日曜の交流試合で成長してきた。

 実際、メンバーのコロナ罹患、怪我など、10月以降、年明けまで全員が揃うことがなかったというが、数少ない時間を大切にすることで南関東への切符を手にした。

“優勝にチャレンジ”

 「誰からも応援されるチーム」を目標に、全国出場を目指してきたという今年の豊岡オールスターズ。

 メンバーは「南関東への出場はうれしいが、日野に負けたことは悔しい」と正直な思いを吐露。

 「南関東で勝てればいい」と、怪我で県予選に出場できなかった和田さんをはじめ、全員がリベンジに燃える。

 これが最後となる6年生でキャプテンの大塚さんは「今年のチームのテーマはチャレンジ」としたうえ、「県予選は優勝できなかった。次は1戦1戦ベストプレーを出し全部勝つ」と優勝に挑む決意を語った。


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