令和6年度鶴見区新年賀詞交換会が1月6日、ザ・ニューオークラ=港北区樽町=で開かれ、鶴見区民や区内団体・企業などの代表者らが新たな年のスタートを祝った。

 賀詞交換会は新年の始まりにあいさつを交わす場として行われるもので、鶴見区では住民自治組織の鶴見区自治連合会をはじめ、鶴見区工業会や(公社)鶴見法人会、鶴見区商店街連合会などから成る実行委員会が主催して企画されている。

 一昨年、昨年は消防出初式と合同開催だったが、今年はコロナ以前の通り、単独での実施となった。会場は、準備開始時期がまだコロナ禍だったこともあり、選定が難航。初めて区外での開催となった。

会に華を添えた生麦囃子保存会の獅子舞

「鶴見のために」 気持ち一つに

 当日は、鶴見区茶華道協会による生け花の展示や鶴見邦楽連盟が琴演奏などで協力。開式に先立ち生麦囃子保存会の演舞もあり、新年のムードを盛り上げた。

 また、鶴見区が石川県輪島市と友好交流都市協定を結んでいることから、急きょ会場に能登半島地震の支援のための募金箱を設置。例年賀詞交換会に参加している石川県人会のメンバーがはっぴを着て協力を呼びかける場面もあった。

 主催者代表として登壇した実行委員長で鶴見区自治連合会の石川建治会長は、元日の地震発生や羽田空港での事故などに触れつつ、「新年早々嬉しくないニュースが飛び込んできたが、今日お集まりの皆さんが『鶴見のために』と思ってもらえれば、災難も乗り越えられると思う」とあいさつ。「鶴見がさわやかで、豊かで、安らかな町になるようにご協力を」と話した。

 鶴見区の渋谷治雄区長は「鶴見区はまちを盛り上げようという地域の意志が強いまちと感じる。オール鶴見で、いつまでも住み続けたいまちを作っていければ」と意気込みを語った。

会場に設置された能登半島地震を支援する募金箱


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