【鶴見近郊 この店vol.3】 總持寺内喫茶 「おかげや」でプチ精進料理
ご機嫌いかがですか。「えいねっと」です。今回は、大本山総持寺内の三松閣にある「喫茶 おかげや」についてです。私たち鶴見の住人は、総持寺のことをよく、「本山」「本山」と呼びます。それだけ親しみがあるお寺なのです。総持寺は曹洞宗の大本山であり、曹洞宗は座禅が修行において重要な位置を占める禅宗であることは、なんとなくは知っていましたが、精進料理にも大変ゆかりの深い宗派であることはあまり知られていないようです。
大学生のころ、ゼミの先生に総持寺の近くに住んでいることを告げると、先生は休日などよく、本山の境内を散策して、「掃苔（そうたい）」をしていると伝えてくれました。掃苔という言葉は使いませんでしたし、私も知りませんでした。要するに、境内を巡りながら、偉人や賢人のお墓参りをすること、さらに、その偉人や賢人について思いをはせることを「掃苔」というらしいのです。お墓では、古いところでは、京浜工業地帯の生みの親といってよい実業家の「浅野総一郎」などが有名です。また、かつては、ある大学の先生と「長谷川時雨」のお墓を探したことがあります。「長谷川時雨」は、劇作家・小説家で、女性の地位向上に尽くした活動家でもあります。身近なところでは、「石原裕次郎」「アントニオ猪木」のお墓も有名です。
その境内散歩や掃苔後に、少しの休憩をとるのに適切なのが、「おかげや」です。今回は、精進カレーを頂きました。きのこを中心に野菜だけで作られたカレーは、「からだ」にも「こころ」にも優しい逸品です。セットメニューでしたからコーヒーもついています。量が少ないのは、境内散策のレジェンドようなのかもしれません。野菜たっぷりの中華丼セットもあるようで、こちらもプチ精進料理が期待できそうです。疲れた「からだとこころ」を癒す食事と、三松閣から眺めた昼下がりの紅葉の風景で、時間の緩やかな流れに身を任せるのもまた一興です。精進カレーのセットは1300円でした。
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※当コーナーは、〝さすらいの食べ人（たべびと）〟えいねっとさんが、鶴見近郊のランチ（主に）を紹介するコーナーです。記事内の味等の内容についてはあくまで個人の主観となりますのでご了承ください
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