国道1号線沿いにオープンする新店。周辺にニトリや業務スーパーがあるエリア。旧ガストの業態転換となる

 北九州発のうどんチェーン店「資(すけ)さんうどん」の尻手店=鶴見区尻手2-1-18=が、10月10日にグランドオープンする。オープンにあたり、8日と9日はプレオープンとして短縮営業ながら制限なく一般客を受け入れ、8日10時前には開店を待つ近隣客の姿もあった。

 これつる編集部では、プレオープン中の同店を取材。店内の様子や一番人気というメニューなどについて話を聞いた。

横浜市内初出店 県内でも2店舗目

 資さんうどんは、北九州発祥のうどん店。現在は九州全県をはじめ、東京、大阪、広島、千葉など1都1府15県で85店舗を展開しており、尻手店は神奈川県で2店舗目、市内初の出店となる。

 すかいらーくグループのなかでの業態転換で、旧ガストだった店舗の情報などをもとに、鶴見周辺の客層とマッチするとして資さんうどんへの転換が実現したという。

「資さん」のロゴ入り提灯が照らす店内

150種類以上の豊富なメニュー

 同店によると、「北九州で培ってきた味を楽しんでほしい」と、関東独自や店舗独自のメニューなどはなく、創業50年でこだわってきた味を提供する考え。「一度食べたことのある方には懐かしさを。初めての人には、『これが資さんうどん』という味を感じてもらえれば」と話す。

 「豊富さがウリ」というメニューは、うどんのみで30種類以上(ミニサイズ含む)に上り、そばやカレー、ご飯ものや丼、甘味など、全部で150種類以上をそろえる。

 各種ミニサイズが多く、グループでのシェアや、自分好みの組み合わせを探す楽しさもある。

通年で提供されるおでんも人気

店内でとる出汁にこだわり

 一番の特徴は出汁。鯖節や昆布、しいたけなど、旨味の強い素材をいかした出汁は、各店舗その場でとるのがこだわりだ。気候や水で味が変化する可能性があることから、新店などでは味をチェックできるスタッフが現地に入り、資さんうどんの味になっているか確認。尻手店でもその作業を経て、プレオープンにこぎつけた。

全店で人気№1という肉ごぼ天うどん(写真はミニサイズ)。透明な色とは裏腹に、旨味たっぷりのしっかりとした味が特徴

 8日、プレオープンの合間に報道関係者に振る舞われたのは、「資さん選べるしあわせセット」(写真のセットで1,099円税込)。全店舗で人気№1だという「肉ごぼ天うどん」と、丼もの1番人気の「カツとじ丼」(いずれもミニサイズ)と、甘味で最も人気のある「ミニぼた餅」がセットになった商品だ。

提供されたセット。いずれもミニサイズとは思えないボリュームだが、ミニサイズ同士の組み合わせでちょうどいい満足感だった(※記者個人の意見)

 うどんの特徴である出汁は、鯖節の香りと旨味に、甘辛に煮た肉の旨味が混ざり、より深い味に。「これが食べてみたかった」という来店も多いというごぼうの天ぷらは、大ぶりのため満足感がある食べ心地だった。

 カツとじ丼は、注文が入ってから揚げるというだけあり、サクッとした食感にご飯にまで染みたタレが絶妙な塩梅。セットとしては珍しい「ぼた餅」も、甘さ控え目のため、食べやすさを感じた。

 座席数は88席。一人でも気軽に利用できるカウンター席、家族や友人で利用できるボックス席、テーブル席があり、幅広いニーズに合わせて活用できる。

導線も広く設計され、ゆったりと食事ができる空間となっている

 10月10日㈮10時~グランドオープン。当面は10時~24時までの営業で、オペレーションなど落ち着いた段階でニーズを踏まえながら24時間営業に移行する予定となっている。

 同店は「10年後、20年後、鶴見の地域に根差した店にしていきたい」と意気込む。問い合わせは資さんうどん尻手店☎045-580-1891。※8日・9日プレオープンは10時~15時(最終入店受付:14時)、17時~21時(最終入店受付:20時)。

ぼた餅は持ち帰りも可能


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