顧客満足度“首都圏No.1” パルシステムの「実力」はいかに!? 地域とつながり貢献活動を展開へ【パルシステム神奈川鶴見センター】
生鮮・加工食品からレシピごとに食材がセットになったミールキットまでを自宅に配送する宅配事業を中心に、共済事業などを展開する生活協同組合パルシステム。
国内1都11県約170万世帯をカバーし、近年では「サステナブル=持続可能」な取組にも力を入れ、各拠点で地域交流などにも力を入れている。宅配事業では今年2月、2024年オリコン顧客満足度®ランキングの「食材宅配」の首都圏で初の総合1位を獲得と実績も兼ね備えている。
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そんなパルシステムで、横浜市鶴見区をエリアとするのが、パルシステム神奈川鶴見センター=横浜市鶴見区寛政町22-6。
同センターでも昨年から「居場所づくり」として、施設内の会議室でイベント企画を行うなど交流事業をスタート。編集部では、メインとなる宅配事業のほか、気になる地域との交流事業のイメージなどについて取材した。
鶴見区全域ほか約1万4千世帯が利用
まずはパルシステムの宅配事業について。
鶴見センターは2008年に稼働を開始し、鶴見区全域と神奈川区の一部、川崎市川崎区と幸区全域を配送エリアとして、利用者(組合員)約1万4千世帯に毎週配送を行っている。
30台以上の配送トラック、センター内では約100人のスタッフが、積み込みや事務作業、営業などにわかれて日々業務に汗を流しているという。
独自の基準で“安全安心”届ける
コロナ禍で増加したという宅配の需要。選ばれるポイントは独自に設ける安全安心の基準だ。
国産中心の品揃えはもちろん、加工品でも添加物の使用や成分などを独自の基準に照らし合わせてメーカーにリクエストするといった徹底ぶり。
国内自給率にも目を配り、飼料米を使った肉や国産小麦の比率を一定以上に保った製品など、人や社会、地球環境に配慮した「エシカル」な販売も意識している。
その考えは生産者側の生活にまで至っていることもあり、「だから決して安くはない商品も多い」と同センター担当者。
それでも「安全安心で美味しいものを届けている」と自負している様子が垣間見える。
週800〜900商品販売 人気PB商品も宅配のみ
宅配と聞くと、メーカー品の配送と思いがちだが、プライベートブランド(=PB商品)も充実。
利用者が参加して開発される商品も多く、ニーズを取り入れた人気商品も生まれているという。
パルシステムは実店舗がないため、どんなに美味しいものでも宅配のみでしか購入できないのが特徴。毎週カタログで販売され、1カタログあたり、生鮮から青果、肉や加工品、各種ミールキットなどは約800品目、生活用品は約200品目が掲載されるとしている。
利用者の困ったときを支える共済事業も含め、興味がある方は、生協パルシステム神奈川のホームページへ(こちら)。
センターを地域の居場所に「みんなでゆっくりカフェ」
「地域の皆さんが安心して暮らせる活動を」
そんな思いで始まったのが、総合福祉をキーワードとしたパルシステムの取組。鶴見センターでは、昨年2023年9月から、「みんなでゆっくりカフェ」と題した居場所づくりによる地域貢献活動をスタートさせた。
対象は宅配の利用者だけでなく、地域に住む人たち。
「まずはつながりを深め、センターを使ってもらえるように」と、施設を居場所として活用してもらうことを目的としている。
第一回目となった昨年9月には、潮田地域ケアプラザや鶴見中央のコミュニティカフェ「230cafe」と連携した認知症サポーター講座を企画。
11月には認知症カフェ、今年2月にはハンドクリームづくりのワークショップを実施し、多くの地域住民が交流する場となった。
今年度は7回予定 地域団体への貸出も予定
今年度の「みんなでゆっくりカフェ」は年7回(4、6、7、9、11、1、3月)を予定。
4月19日には、「健康チェックの会」として、体の様々な数値の測定会を企画。「測定手帳」を配り、商品の試食などもある。参加無料、事前予約無しで参加できる(詳細=関連記事)。
このほか「防災食」など、毎月テーマを設けて行われるという。
同センター担当者によると、会議室には簡易キッチンもあり、飲食の企画なども可能とのこと。今後は地域団体の活動場所として提供していくことも検討しているとし、「まずは企画に参加するなどして、雰囲気を知ってもらえれば」と話している。
「みんなでゆっくりカフェ」や会議室貸出などについての問い合わせは、パルシステム神奈川地域活動推進課Eメール:palkana-sogofukushi@pal.or.jpへ。
パルシステム神奈川鶴見センター
■住所 横浜市鶴見区寛政町22−6 (JR鶴見線「安善駅」より徒歩3分)
■配送エリア 横浜市(鶴見区全域、神奈川区の一部)、川崎市(川崎区、幸区)
■問い合わせ 公式ホームページ
【取材後記】
食卓まで“安全安心”を届けるという宅配事業への矜持はもちろんのこと、「もっと地域に貢献していきたい」という思いが伝わってくる取材でした。
総合福祉をキーワードとした居場所づくり「みんなでゆっくりカフェ」は始まったばかり。活動場所を探す地域の団体などとつながり、まさに居場所として活用されていくことが望まれます。
※このページは「これつるパートナー」紹介記事です