鶴見区少年野球連盟所属の少年野球チーム「寺尾ファミリー少年野球部」(小林松吉代表)による創立50周年記念講演会が、2月18日、鶴見公会堂で開かれた。

 寺尾ファミリー少年野球部は1973年に創立した少年野球チーム。馬場小学校や上寺尾小学校を拠点に活動し、昨年50周年を迎えた。

 記念講演で講師を務めたのは、甲子園常連の横浜高校野球部の元監督・渡辺元智氏。チーム関係者に同校OBがいたことから実現した。

あいさつした小林真一代表代行

現役メンバー約30人も参加した

子どもたちに夢や希望を

 当日は現役メンバーのほか、OBやOG、少年野球連盟の関係者などが集まった。

 登壇した小林真一代表代行は「創部以来、全員野球の精神で多くの子どもたちが仲間との絆を学んできた。私もその一人。野球の技術だけでなく、責任感や礼儀など、人生に役立つことを教えてもらった」とあいさつ。

 「これからも子どもたちに夢と希望を与え続ける寺尾ファミリーでありたい」と、講演会開催にいたった経緯を伝えた。

指導者、選手にアドバイス

 育成力をテーマにした講演で渡辺元監督は、昭和、平成、令和と子どもたちを見てきた経験や、30人以上のプロ野球選手を育てたエピソードなどを披露。

 会場の指導者たちに向け、「時代は変わっても、子どもたちの年齢は同じ。指導者が気づかないとならない」「あわてない、痛いときに痛いと言えるように、選手を育ててほしい」などと話した。

 講演中、時折ステージに子どもたちを招きながら、アドバイスを送った渡辺元監督。

 世界で活躍する大谷翔平選手を例に挙げながら、「100年に一度しか出ない選手。それでも、なれると思ってやってほしい」「憧れるのはいいが、自分の体に合った野球をしなさい」と語りかけた。

「大丈夫」「できる」と子どもたちからの質問に熱く、優しく答えた


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