3年ぶりの通常開催 鶴見に根付く「沖縄」を体感

 入船公園では3年ぶりとなる鶴見ウチナー祭が、11月5日と6日に開かれる。時間はいずれも11時〜17時。

 大正時代、京浜工業地帯の埋め立て工事への出稼ぎ労働者がコミュニティを形成したことなどを背景に、鶴見に根付いた「沖縄の文化」。

 現在では、鶴見区内の仲通、潮田周辺を中心に、関東有数の「リトル沖縄」と呼ばれている。

 そんな背景のなか、2016年からスタートした鶴見ウチナー祭は今年で7回目。新型コロナの影響で、一昨年はオンライン、昨年は鶴見駅前での縮小開催となっており、入船公園での通常開催は3年ぶりとなる。

野球場がエイサーステージ 恒例「1000人三線」も

 当日は芝生の自由広場に沖縄の飲食が楽しめるブースが並び、シーサー色塗りなどの体験ブースもあるほか、沖縄本島の自治体によるPRブースも設置される。

 自由広場のメインステージでは、八重山民謡の第一人者で、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」にも出演した大工哲弘さんをはじめ、約20組の沖縄ゆかりのアーティストらが登場する。

 さらに今年は野球場側をエイサーステージとし、鶴見区内外の計6団体が演舞を披露。

 5日には、「鶴見ちむどんどん」コーナーとして、アンバサダーを務めたお笑いコンビ・ガレッジセールの川田広樹さんが登壇。毎回恒例、持ち寄った三線で『安里屋ユンタ』を弾く企画「みんなで弾こう!目指せ1000人三線」のコーナーも行われる。

 6日には、ちむどんどんステージと題し、鶴見沖縄県人会の会長・平良三郎役を演じた俳優・片岡鶴太郎さんによるトークステージもある。

 タイムスケジュールなど詳細は、公式ホームページを参照。

三浦大知さん『燦燦』に乗せ「ちむどんどんダンス」をみんなで

 5日のメインステージ12時35分から実施される「鶴見ちんどんどんコーナー」では、「みんなで踊ろう『ちむどんどんダンス』」も企画。

 主催者は当日の来場者に向け、「ダンスを覚えて一緒に踊りましょう」と呼びかけている。

 このダンスは、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の舞台地の一つとなった鶴見区を盛り上げようと、区内官民学が連携して結成された「ちむどんどん」横浜鶴見プロジェクト実行委員会が作ったもの。

鶴見駅西口のダンススタジオWAAAPSでダンス動画を撮影した川田さんら(左から、振り付け考案のコズさん、あだにや結さん、川田広樹さん、岩上円香さん、ショウリンさん)

上半身だけの簡単なフリ 動画でチェックを

 楽曲は、ちむどんどんの主題歌である三浦大知さんの『燦燦』を使用。振り付けは鶴見駅前のダンススタジオWAAAPS(ワープス)の講師・ショウリンさんとコズさんが監修した。

 誰でも踊りやすいようにと上半身だけを使った振り付けで、途中シーサーポーズやカチャーシーポーズ、胸をドンドンと叩くちむどんどんポーズなどを取り入れている。

 当日のコーナーでは、ショウリンさんとコズさんによるレクチャーもあり、ガレッジセールの川田広樹さん、ちむどんガールズとして横浜鶴見プロジェクトの公式You Tubeに出演中の女優・あだにや結さん、岩上円香さんらとともに会場全体で踊る企画となっている。

 現在、川田さんらが踊る動画がYou Tubeで配信中。「当日のレクチャーもありますが、覚えて来場はもちろん、ご自身のアカウントでも踊ってみて拡散を」と同実行委員会は話している。

 動画はこちら⇒公式You Tube「鶴見でちむどんどんチャンネル」。


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