太鼓だけの世界を味わう

 横浜育ちの太鼓ドラマー・ヒダノ修一さん率いるプロ太鼓グループ「ヒダノ修一with太鼓マスターズ」の公演が、2月4日㈯、鶴見区民文化センターサルビアホールで開催される。

 公演名は「最終楽章 うちおさめ」。グループは解散を表明しており、今回が正真正銘のツアーファイナル。

 ここ鶴見区で、国内外を股にかけた“プロ太鼓集団”が有終の美を飾る。

 主宰するヒダノ修一さんは「メロディーも歌詞もない太鼓だけの世界だからこそ、国籍も民族の違いもなく伝わるものがある。ぜひ味わってほしい」と話す。

「世界一の太鼓演奏技術を持つ人」

 ヒダノ修一さんは、太鼓芸能集団「鼓童」で腕を磨き、1990年にソロデビュー。横浜市を拠点に太鼓ドラマー、イベントプロデューサーなどとして活動し、2013年には「世界一の太鼓演奏技術を持つ人」(日本科学未来館主催)に選出。

 新横浜にスタジオを構え、横浜文化賞や神奈川文化賞なども受賞している人物だ。

太鼓マスターズを率いるヒダノ修一さん

嵐、ももクロのツアーにも参加

 今回、解散する太鼓マスターズは、2006年1月、「才能はあるが知名度の少ない若手たちに活躍の場を」とヒダノさんが結成。

 デビュー以降、天皇皇后両陛下を前にした御前演奏をはじめ、世界バレー開会式、政府主催のイベントなど、数々の公的行事にも出演。

 国民的アイドルの嵐や、ももいろクローバーZといった国内の人気アーティストのツアーにも参加し、ライブを盛り上げてきた。

人材育成の役割終え終幕へ

 解散についてヒダノさんは、当時若手だったメンバーが和楽器業界でソリストとして活躍している現在の状況を踏まえ、「人材育成という役割を終えたため」と説明。

 サルビアホールでの最終公演は、ヒダノさんと同ホール・浜野誠司館長が旧知の仲だったことから実現。

 ヒダノさんいわく、サルビアホールは「太鼓のもつ生のダイナミズムが伝わる最適な環境」だという。

 「今まで世界中でコンサートを行い、言葉が通じなくても楽しめる太鼓音楽を成功させてきたと自負している。絶対に楽しんでもらえる。日本が世界に誇る太鼓の奇跡をお見逃しなく」とヒダノさん。

 成熟したプロたちのラストステージに自信をのぞかせる。

全員がプロ奏者、ソリストの9人

 当日の出演はヒダノさんを筆頭に、すべてプロ奏者の金刺敬大さん、山本綾乃さん、大沢しのぶさん、高田淳さん、一彩さん、シンゴさん、しんたさん、田中まさよしさんの9人。

 目を疑うほどのバチの速さや、重量が計1トン半となる巨大太鼓を使った9人による一斉打ち込みなど、迫力と圧巻の「音」を体感できる。

 チケットは現在発売中。全席自由席で前売り一般3,500円、当日4,000円。

 販売は、サルビアホール窓口または各プレイガイド(■イープラス https://eplus.jp/sf/detail/0627100002-P0030003P021001?P1=1221、■チケットぴあ https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2244324、■ローソンチケット(Lコード: 72874) https://l-tike.com/)。

 問い合わせは、ヒダノ太鼓エンターテインメントスタジオ045-298-7384。

【ヒダノ修一with太鼓マスターズ2023 最終楽章 うちおさめ】

■公演日時 2月4日㈯ 開場17時 開演17時30分(終演19時30分)

■会場 横浜市鶴見区民文化センターサルビアホール 4階ホール(横浜市鶴見区鶴見中央1−31−2シークレイン

■入場料 前売り一般:3,500円 当日一般:4,000円 ※自由席

■チケット取り扱い

■主催・問い合わせ ヒダノ太鼓エンターテインメントスタジオ045−298−7384 (共催/横浜市鶴見区民文化センターサルビアホール※HP  後援/横浜市文化観光局


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