沖縄県以外では唯一と言われる伝統の沖縄角力(写真は昨年の様子=提供)

島人の伝統 沖縄県外唯一の77回目

 琉球王朝時代から伝わる島人の伝統競技・沖縄角力(すもう)で競う「おきつる角力大会」が、7月2日㈰、入船公園(横浜市鶴見区弁天町3−1)で開かれる。

 今年で77回を数える大会は、(財)おきつる協会と横浜鶴見沖縄県人会による共催。沖縄県外では唯一続いているという鶴見の伝統行事だ。

 昨年はコロナ禍で3年ぶりの開催となり、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の作中でも取り上げられたことから盛況となった。

昨年に続き2回目となる入船公園での開催(写真は昨年の様子=提供)。芝生の広場に砂を盛り土俵を作る

「右四つ」からの独特ルール

 沖縄角力は通常の相撲とは異なり、3本勝負の2本先取で勝利となるルール。

 力士は柔道着のような上着を着用。相撲でいう「右四つ」の姿勢から互いの帯をつかんだ状態で試合を始め、相手の両肩を土俵につけると勝ちとなる。

 例年、鶴見区内の沖縄出身者はもとより、南米出身者のほか、沖縄角力が盛んな久米島からの参加などもある大会。

 毎年7月下旬の開催だったが、昨年熱中症アラートが発出されたことから暑さの影響を踏まえ、7月初旬の開催に変更したという。

一般参加も可能 小学生の子供角力も

 当日受付で一般参加も可能。参加費は無料。

 大人の希望者は11時から配布される整理券を入手のうえ、定員32人を超えた場合は抽選となる。抽選に外れたうちの10人は、13時〜1本勝負の花角力(体験角力)に参加できる。

 小学生対象の子供角力(小学生10組20人まで)も行われ、受付は11時30分から12時まで。12時20分から開始となる。

 本大会は13時30分開会、15時30分閉会を予定。詳細スケジュールは以下参照。問い合わせは、おきつる協会メールokitsuru@tbz.t-com.ne.jp(並里さん)。雨天中止。雨天時は当日朝8時ごろに開催の有無を横浜鶴見沖縄県人会ホームページに掲載予定(こちら)。

■開催スケジュール

11:00 出場希望力士へ整理券の配布

11:30 子供角力受付開始(小学生男女10組20名まで)

12:00 子供角力受付締切

12:20 子供角力開始(男女別)

12:30 力士抽選と受付開始 定員32名

13:00 抽選に外れた方々の花角力(体験角力)開始(5組10名、1本勝負)

13:30 開会式

13:45 1回戦~決勝(32名によるトーナメント方式)

15:30 閉会式・表彰式


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