菜の花と桜の“共演”が楽しめる三ツ池公園(花の広場で4月5日撮影)

4月4日、5日時点情報

 横浜市では4月1日に開花した桜(ソメイヨシノ)。2月の暖かさから一転、3月に入ってからの寒の戻りもあり、平年より7日、昨年より17日遅い開花だった。

 当編集部では、4月4日、5日に見頃を迎え始めている鶴見区内の桜スポットを撮影。鶴見の桜前線の様子を紹介する。

大本山總持寺

三門を抜けた先の向唐門前にある桜並木(4月4日撮影)

 境内のあちこちに桜が植えられている大本山總持寺=横浜市鶴見区2−1−1。今年は、50年に一度となる總持寺を開いた開祖・瑩山禅師の700回大遠忌の年となっており、一般向けの企画なども多数用意されている。

 写真は、三門を抜けた先、向唐門前の桜で、4日現在、5分から8分咲きといったところだった。

 なお、明日6日㈯12時30分〜、大遠忌の企画として、荘厳な千畳敷の大祖堂で雅楽を楽しめる「曹洞韶音会總持寺大遠忌奉納演奏会」が行われる。入場無料。

■参考=大本山總持寺ホームページ

入船公園

入船公園の芝生の自由広場に咲く桜(4月4日撮影)

 広い芝生の自由広場が特徴の入船公園=横浜市鶴見区弁天町3−1

 撮影日(4日)時点で広場に咲く桜は6〜8分咲きほど。今週末には見頃を迎えそうだ。現在、園内ではチューリップも見頃を迎えており、色とりどりのかわいいチューリップも同時に楽しめる。

園内の花壇を彩るチューリップ

■参考=入船公園ホームページ

栄町公園

栄町公園の桜

 鶴見川にかかる芦穂橋すぐにある栄町公園=横浜市鶴見区栄町通3ー27=は、道路をはさみ、両側の公園敷地に立派な桜の木が立っている。
 4月4日現在、いずれも間もなく見頃というところだった。

みその公園「横溝屋敷」

古民家の庭園に桜が咲く(4月5日撮影)

 横浜市指定有形民俗文化財の第一号として、江戸時代の農村生活を感じられるみその公園「横溝屋敷」=横浜市鶴見区獅子ケ谷3ー10ー2
 4月5日現在、園内の桜は満開に近く、趣ある古民家の風情とともに楽しめる。
■参考=みその公園「横溝屋敷」ホームページ

二ツ池公園

二ツ池公園の桜。駒岡池と獅子ケ谷池を分ける土手沿いにも桜が咲いている

 駒岡と獅子ケ谷にまたがる駒岡池と獅子ケ谷池からなる二ツ池公園=横浜市鶴見区獅子ケ谷1−24

 ため池として作られ、手つかずのまま残っていた池を2015年に横浜市が風致公園として整備した。

 桜は、駒岡池側にある釣りのできるデッキ沿いと、2つの池を分ける土手沿いにあり、デッキ沿いの桜は5日現在で5分〜7分咲き程度だった。

入江川遊水池

広場を覆うように大きなソメイヨシノが植えられており、ほぼ満開の様子だった(4月5日撮影)

 馬場にある入江川遊水池=横浜市鶴見区馬場7−11−23

 集中豪雨などで河川水位が急上昇した際に雨水を一時的に貯めるための施設で、貯留量は26,700㎥となっている。

 通常時は多目的広場として使われており、4月7日㈰には、寺尾第二地区連合会主催の恒例イベント「遊水池桜まつり」が開催される予定。

 当日は10時〜13時まで、8つの自治会・町内会による出店や、近隣小中学校、高校生によるステージ発表などもある。

馬場花木園

入口すぐの枝垂れ桜も濃いピンク色の花びらをつけていた

 茶室を備え、池を中心とした市内でも珍しい和風庭園が楽しめる馬場花木園=横浜市鶴見区馬場2−20−1

 2019年には特定景観形成歴史的建造物に指定されている古民家「旧藤本家住宅」のエリアを加えて敷地を拡張。

 都市部にいながら、四季折々の表情を楽しめる公園として親しまれている。

 桜は園内各所に点在しており、4月5日現在、旧藤本家住宅そばのソメイヨシノがほぼ満開の状況だったが、そのほか竹林側の桜は5、6分とバラつきがあった。

ほぼ満開だった旧藤本家側のソメイヨシノ(4月5日撮影)

■参考=馬場花木園ホームページ

新鶴見公園

新鶴見公園の桜(4月5日撮影)

 新鶴見小学校の横にある遊具なども完備された新鶴見公園=横浜市鶴見区江ケ崎町2

 桜の木の数はそこまで多くはないが、見応えある大きさの桜が出迎えてくれる。4月5日現在、8分くらいの咲き具合。線路をはさみ隣接する「矢向町のはらっぱ」が近いので、周辺で桜散策が楽しめる。

矢向町のはらっぱ

20本ほどの桜が見頃を迎えている矢向町のはらっぱ(4月5日撮影)

 JR横須賀線の線路脇にある「矢向町のはらっぱ」=横浜市鶴見区3−11−80。地域の子どもたちや住民らの憩いの場となっている広場には、20本ほどの桜が密集しており、満開の時期には見ごたえ十分な景観となる。

 4月5日撮影日現在、ほぼ満開の様子で、今週末が見頃となりそうだ。新鶴見公園方面にかかる歩道橋からも眺めることができる。

歩道橋から見下ろす町のはらっぱの桜(4月5日撮影)

市場旧東海道公園

旧東海道公園の桜は満開(4月5日撮影)

 鶴見市場駅から徒歩約10分ほどにある市場旧東海道公園=横浜市鶴見区市場下町11−11

 地域の少年野球やサッカーチームが利用しているグラウンドの公園。4月7日㈰10時〜、地元市場地区自治会連合会による「スプリングフェスティバルin市場」が行われる。

 桜は公園の一角に10本近く植えられており、4月5日現在、ほぼ満開となっている。

県立三ツ池公園

中の池周辺の桜(いずれも4月5日撮影)

 日本「さくら名所100選」にも選ばれている鶴見区内屈指の桜スポット「県立三ツ池公園」=横浜市鶴見区三ツ池公園1−1。園内には70品種1000本の桜が楽しめる。

 4月5日撮影日現在、園内のソメイヨシノは7分〜ほぼ満開に近い様子だった。

下の池周辺の桜

花の広場入口

花の広場

上の池側、噴水のある水の広場周辺。写真奥の越の彼岸は散り始めだった

■参考=県立三ツ池公園ホームページ

鶴見区内の桜前線 あす6日㈯、7日㈰がピークか

 一部で進みが遅いところもあったが、全体的には満開に近い咲き具合だった鶴見区内の桜。

 5日午前中の雨で散った様子はほとんど見られなかったため、天候や気温次第だが、2024年は明日4月6日㈯、7日㈰が見頃のピークとなりそうだ。

 鶴見区内には紹介したスポットのほか、鶴見川沿いなどにも多くの桜スポットが点在しているので、散策しながら楽しんでみてはいかがだろうか。


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