神奈川県警音楽隊の演奏に乗り、演技を披露するカラーガード

鶴見駅利用者らに啓発

 JR鶴見駅東口駅前広場で4月10日、鶴見警察署ら区内交通関係団体、鶴見区役所などによる「新入学児童・園児を交通事故から守る運動」が行われた。

 当日は、鶴見警察署のほか、鶴見交通安全協会や鶴見安全運転管理者会などから50人以上が参加。

 新入学児童や園児を交通事故から守ろうと、駅利用者らに啓発グッズを配布するなどキャンペーンを展開した。

鶴見警察署・飯塚博史署長から委嘱を受ける前田文香さん

前田さん「あこがれの女性警察官」

 キャンペーン実施に合わせ、国民的美魔女コンテストで準グランプリを受賞するなど、モデルとして活躍する前田文香さんに一日警察署長を委嘱。

 広場では飯塚博史署長からたすきなどを手渡す委嘱式もあった。

 一日警察署長に就任した前田さんは、監察医だった父が仕事のたびにパトカーが家に来ていたと警察とのかかわりを語り、「迎えの女性警察官がかっこいいと思っていた。あこがれの衣装を着られて嬉しい」とエピソードを披露。

 「孫がいるので、子どもへの思いは人一倍」とし、「新学期、子どもたちは慣れない道を歩くので、地域の皆さんで声がけを」と呼びかけた。

子どもたちのかわいい安全宣言を受ける一日警察署長の前田さん

コロナ以降、初の大規模啓発キャンペーン

 交通安全宣言では、実遊中央保育園の園児らが登場。一日署長の前田さんを前に、「道路では遊びません」などと声を揃え約束した。

 鶴見署によると、コロナ拡大以降では初となる大規模啓発キャンペーンとなり、神奈川県警音楽隊やカラーガードによるステージも実施。エンターテイメント集団「しるこもるげん」のパフォーマンスや、鶴見消防署とも協力し、消防車両の展示・乗車体験なども行われた。

駅前に集まった観客から大きな拍手が上がった県警音楽隊、カラーガードのステージ

鶴見区内交通事故 約4割は自転車関連

 飯塚署長は「新一年生などは、保護者はもとより地域も心配している。しっかり通学路を見守っていきたい」とあいさつ。

 鶴見区内の人身交通事故発生件数について、今年1月1日から4月9日現在で168件に上り、昨年同期比+7件と発表したうえで、「約4割が自転車が絡む事故。一時不停止や信号無視など、自転車側にも原因があることが多い」と指摘。

 春から大人もヘルメット着用が努力義務になったことにも触れ、「こうしたキャンペーンを通じて周知し、悲惨な交通事故を1件でも減らせれば」と話した。

参加団体などに向け、あいさつした飯塚署長


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