4月29日、コロナ前同様の規模で

 鶴見神社(金子剛士宮司)=横浜市鶴見区鶴見中央1−14−1=で4月29日(土・祝)、鎌倉時代から伝わるとされる伝統行事「鶴見の田祭り」が行われる。

 主催は、氏子らから成る鶴見田祭り保存会。コロナ禍、昨年までは中止や縮小開催となっていたが、4年ぶりに通常開催となるほか、鶴見駅東口からの神輿パレードも復活する。

コロナ禍、参集殿で行われた昨年の様子

権威ある各賞受賞 伝統の祭り

 田祭りは、西日本を中心に関東付近まで伝えられた民俗芸能。

 年の初めに五穀豊穣と子孫繁栄を祈念し、節に合わせて一年の稲作の所作を演じるもの。鶴見神社には鎌倉時代に伝わったとされている。

 一連の所作は、春の鍬入れから秋の収穫までをあらわし、神壽歌(かみほぎうた)と呼ばれる歌に合わせて行われる。

 鶴見神社の田祭りは、明治初期、国からの廃絶命令により一度は途絶したものの、1987年に再興。

 以来毎年行われ、2017年には権威ある伝統文化ポーラ賞の地域賞を受賞。同年、横浜市地域無形民俗文化財にも指定された。

 21年には、日本国内に残る伝統芸能を通じ、観光振興や魅力向上などに貢献した個人や団体に贈られる「地域伝統芸能大賞・地域振興賞」を受賞している。

模擬店や各種ステージも楽しめる

 今回は、再興後36回目を迎える。コロナ前同様、境内に舞台を作り、さまざまな催しを企画。

 12時〜近隣町会などによる飲食模擬店が出店するほか、13時〜は協賛舞台として、鶴見小学校や豊岡小学校児童によるソーラン、鶴見中学校吹奏楽部、鶴見邦楽連盟の日本舞踊からラップまで、幅広い演目が披露される。

 田祭りの祭典は16時30分〜で、演者や使用する道具のお祓いなどの神事や儀式を行った後、18時〜神壽歌が始まる。

圧巻、万灯神輿5基が一斉にパレード

 鶴見の田祭りに合わせて実施される神輿パレードには、鶴見神社氏子青年会、汐田竜神、末吉會、愛宕連、生麦獅友会が揃い踏み。

 17時30分〜19時まで、万灯神輿5基が上がり、鶴見駅東口から一斉に鶴見神社を目指す様子は圧巻だ。

 雨天時は鶴見神社参集殿で開催。詳細・問い合わせは鶴見田祭り保存会(鶴見神社内)045−501−4122又は鶴見神社ホームページ(こちら)。

【鶴見神社「鶴見の田祭り」】

■会場 鶴見神社(横浜市鶴見区鶴見中央1−14−1 地図)

■開催日時 4月29日(土・祝)

【田祭り】鶴見神社境内

  • 12時〜模擬店開始
  • 13時〜協賛舞台
  • 16時30分〜田祭り祭典
  • 18時〜田祭り「神壽歌」(直会・まき餅)

【神輿パレード】鶴見駅東口駅前広場〜鶴見神社

  • 17時30分〜渡御開始
  • 19時〜鶴見神社参道

■問い合わせ 鶴見田祭り保存会(鶴見神社内)045−501−4122 ホームページ


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